全身の組織の中には「毛細リンパ管」が広がっています。
リンパ管の壁は扁平な内皮細胞からできていて、隙間には組織液が流れています。
これがリンパ液なのですが、リンパ管を通って静脈に戻るリンパ液の量は1日あたり3〜4リットルほどで、心臓から拍出される血液量のわずか2000分の1の量です。
リンパ液はゆっくりと体内を流れており、これを運ぶのがリンパ管の役目なのです。
しかし、リンパ管には心臓のようなポンプはなく、所々に備わる弁によってリンパ液を運びます。
リンパ管は弁によって逆流を防ぎ、呼吸運動や筋肉活動、さらに動脈の拍動などのわずかな外力によってリンパ液は次第に中枢方向へと運ばれてゆきます。
このようなリンパ管は合流を繰り返して次第に太くなり、特に下半身からのリンパ管は大動脈の横を走る胸管に集まり、上半身左からのリンパ本管と合流し、左鎖骨の下あたりで大きな静脈に注ぎます。
リンパマッサージがリンパの流れにそって行うことが効果的なのは、こうした流れがあるためと言えます。
リンパ管の流れにそって老廃物をうまく運ぶことができれば、速やかに体外へと排出されます。
リンパ管は心臓のようなポンプ機能を持たないため、すぐに流れが滞ってしまう器官でもあります。
運動は筋肉の収縮によりこのようなリンパ管の滞りを解消してくれます。
逆に運動をせずに同じような姿勢をとり続けると、リンパ管に圧力がかからずにリンパ液を滞らせる原因となってしまいます。
このようなむくみを感じる場合は、足首をまわすだけでもリンパの流れが改善されます。
ふくらはぎを動かす動作はリンパ管の流れもよくする働きがあり、むくみの改善は疲労物質の蓄積も防ぐことにもつながります。
また、リンパの流れの改善には入浴も効果的あり、血行が良くなった体にリンパマッサージを行えばさらに効果が高まります。
リンパマッサージのコツは、リンパの流れにそってすることが大切です。
例えばリンパ液はわきの下や鎖骨などにあるリンパ節に向かって流れています。
そうした流れにそってマッサージすることを心がけましょう。
リンパ管は皮膚のすぐ下に流れているため非常にデリケートであり、力もさする程度のもので十分です。
無理に押すことは逆効果となり、生理昼夜妊娠中、または食後や飲酒後のマッサージも避けるべきでしょう。