「リンパ球バンク」とはまだあまり耳なれない存在かもしれません。
しかし、最近がん治療の現場では免疫療法による治療法が確立されつつあります。
リンパ球バンクは、そうした免疫療法による治療の総合支援サービスを行っています。
現在一般的に行われているガン治療としては、手術や放射線治療、または抗がん剤を使用した化学療法が主体となっています。
しかしこれらには転移や副作用といったデメリットもあり、こうした短所を保管する第4の選択肢として「免疫療法」が挙げられます。
これは免疫を司るリンパ球を利用してガン細胞の増殖を抑え、また攻撃していく治療法です。
リンパ球バンクでは将来的にガンにかかる、または再発を防止するために元気なうちにリンパ球を採取し、培養されたリンパ球は、いざというときまで凍結・保存されます。
つまり、健康な時に保存しておけば「より能力の高いリンパ球」を保存できるわけです。
そのため、急な手術や放射線治療を行っても、そのあとスムーズに免疫療法が行えます。
このようにリンパ球バンクでは、健康なうちに採取したリンパ球を培養・保存することでがん治療に備えることができます。
特に再発のおそれがあるガン患者にとっては、心強い存在でもあります。
リンパ球は凍結して保存されるため、保存期間は10〜20年と発病や再発に備えることができます。
特に従来の免疫療法の問題を克服した「ANK免疫療法」はガン治療の新たな選択として注目を集めています。
こうしたガンの免疫療法を支える役割を果たすのが「リンパ球バンク」であり、最近ではこうしたリンパ球細胞を増やす培養技術を開発しているリンパ球バンクもあります。
例えば福岡にあるバイオベンチャーのリンパ球バンクでは、従来の技術に比べてガン治療用リンパ球細胞を約1000倍に増やせる新しい培養技術を開発しています。
こうした免疫療法は副作用が少なく、既存のガン治療よりも比較的楽にガンと向き合うことができるため、期待の高まる分野でもあります。
しかし、大量の培養技術の確立は大きな課題でした。
このようなリンパ球バンクの培養技術の開発の実用化は、免疫療法の進展へ大きく寄与することでしょう。